プリザーブドフラワー(preserved flower) とは・・・
美しい姿で長時間保存することが出来るように、人体に無害な有機物の専用溶液を用いて加工された花のことです。
花がもっとも美しく咲いている状態をそのまま保存できることで、みずみずしい外観をそのまま保つことができるため、一見すると本物の生花(フレッシュフラワー)のように見えます。
加えて生花(フレッシュフラワー)のようにすぐにしおれたり枯れたりする事がないため、贈り物としての需要が増えています。
水を与えるなどの手入れも不要であるという手軽さから、新感覚のフラワーインテリアとしても高い人気を得ています。
「プリザーブ」 (preserve) とは英語で「保存する」の意味で、同様の加工を果実に対して行ったプリザーブドフルーツも存在します。
プリザーブドフラワーは寿命が長く、保存状態が良ければ10年以上保存できます。
着色によって現実にはない色合いの花を創りだすことができます。
保存液に安全性の高いものを用いれば有害性は非常に低いです。
生花(フレッシュフラワー)と違って、花粉アレルギーの心配が無いので安心です。
水を与える必要がないので手入れも容易です。
プリザーブドフラワーは、1991年にフランスのヴェルモント社が開発し、クリスチャン・トルチュやケネス・ターナーなどフラワーデザイナーが相次いで作品に取り入れたことにより日本を含む世界に広まりました。
枯れない、生花(フレッシュフラワー)に比べて軽いなどの点が注目され、ウェディングブーケやテーブルフラワーなどとして利用されていますが、日本ではまだなじみが薄いためか「ブリザードフラワー」などと誤って呼ばれることがあります。
プリザーブドフラワーは繊細なお花ですので優しく丁寧にお取り扱いください。
布等が長い間接触すると色移りする場合がございますのでご注意ください。
高温多湿の場所を避けて下さい。
生花ではありませんので、お水は絶対にあげないでください。
水をかけると、色落ちの心配があります。
香水を染みこませたり、ファブリーズなどの薬品を吹き付けたりするのも厳禁です。
変色したりカビが生えたりする原因になります。
屋内の湿度の低い場所で管理するのが最適です。
高温多湿は避けください。
湿気に大変弱いです。
湿気が多い場所に置くと、花びらが透けたようになります。
また、エアコン等の空調設備の前などの乾燥しすぎる場所には置かないで下さい。
花びらがひび割れることがあります。
直射日光の場所は避けください。
花びらの色あせや、鮮度などに影響がありますのでお避けください。
窓際や、強いライトが当たる場所に置くのは避けましょう。
花びらが褪色し、劣化を早めてしまう原因になります。
花びらが透けてしまったら!
湿気が多すぎると起こる現象です。
急に乾燥させず、ケースなどにシリカゲル(乾燥剤)を入れて、2~3日乾燥させて様子を見てください。
ホコリがついてしまったら!
ホコリを取り除くときは、細心の注意を払って下さい。
手で払うと花びらを痛めてしまいますので、ドライヤーの送風もしくは冷風など弱風で優しく飛ばすか、柔らかい刷毛などで優しく払ってください。